2010年9月20日月曜日

LaTeX2e入門教室-2.3 LaTeX2e文書の書き方-2.3.4 コマンド記述上の注意点

2.3.4 コマンド記述上の注意点

修正したtest.texでは,本文中(document環境内)に「maketitleコマンド」と「LaTeXコマンド」の2つを使用しています。

LaTeXコマンドは,LaTeX2e のロゴを表示するコマンドで,その書式は,次のとおりです。また,LaTeXコマンド以外にTeXコマンドやLaTeXeコマンドもあります。
\TeX   表示されるロゴ→
\LaTeX   表示されるロゴ→
\LaTeXe   表示されるロゴ→
これまでいくつかのコマンドを説明してきましたが,すべてのコマンドは,記号「\」で始まり,その後ろに「コマンド名」が続きます。また,コマンドの種類によっては,さらにその後ろに引数が付属するものもあります。

これらのコマンドを記述する場合,注意しなければならないのは,「LaTeXコマンド」のような引数指定のないコマンドを記述する場合です。例えば,次の例を見てください。
\TeXです。
これはエラーになります。つまり,記号「\」に続くコマンド名が「TeXです。」となるためです。このエラーを回避するためには,コマンド名の後ろに半角の空白を記述するか,引数なしを意味する「{}」を明示的に記述するか,コマンド全体を「{}」で囲んで記述するか,コマンド記述後に改行するようにします。
\TeXです。   半角空白(△)で区切る
\TeX{}です。   {}を記述する
{\TeX}です。   {}でコマンド全体を囲む
\TeX
です。
   改行で区切る
次回は,簡単な例文を使ってもう少し詳しくLaTeX2eでの文書作成について学習します。

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