2010年9月7日火曜日

ホームページを作ろう-1.1 お決まりの入門(言葉編)

はじめに

文書ライブラリ第2講では,「ホームページを作ろう」と題して,ホームページ作成の基礎について説明したいと思います。

「ホームページを作ろう」では,拙著「ホームページの基礎」PDF版(http://hitp.konjiki.jp/pdf/pBookHP1.pdf)をテキストとして使用します(このPDFは,テキスト先頭から50ページまでの部分です)。ただし,内容が少し古くなっていたり,元々講義用のテキストであるため言葉足らずの部分もあります。

そこで文書ライブラリ第2講「ホームページを作ろう」では,古くなっている部分や説明不足の部分を補う形で説明を進めていきたいと思います。

第1章 HTMLの基本

1.1 お決まりの入門(言葉編)

PDF本の「1.1 お決まりの入門(言葉編)」をまずは読んで頂ければ幸いです。
その内容はいくつかの単語の説明ですが,ここではその中でも「HTML」と「XHTML」という2つの単語について,もう少し詳しく説明したいと思います。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HTML(エイチティーエムエル,HyperText Markup Language)とはウェブ上のドキュメントを記述するためのマークアップ言語である。
ウェブの基幹的役割を持つ技術の一つでHTMLでマークアップされたドキュメントはほかのドキュメントへのハイパーリンクを設定できるハイパーテキストであり,画像・リスト・表などの高度な表現力を持つ。
W3Cは,XMLベースの規格であるXHTMLの勧告も行っている。また2009年10月現在,HTML 5も策定中である。
HTMLの歴史は古く「HTML 1.0」と呼ばれるものが1993年に発表されています。そして1997年には「HTML 3.2」がW3Cで仕様が勧告されました。
W3Cとは,World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)の略称で,World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体,非営利団体。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
その後,1997年にW3C勧告としてHTML 4.0,1999年には,HTML 4.0の仕様に若干の修正が加えられたHTML 4.01が勧告されました(現在,HTML5が話題に取り上げられていますが,2010年9月1日現在勧告には至っていません)。
HTMLは,SGMLと呼ばれるメタ言語によって定義されたマークアップ言語と呼ばれるものに分類されます。
SGML (Standard Generalized Markup Language,文書記述言語SGML) は,マークアップ言語を定義するためのメタ言語の一つである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このSGMLが開発された頃の時代には,現在のようなインターネット社会はまだ出現しておらず,当然ながら,インターネットを考慮した仕様にはなっていませんでした。
そのため,インターネットを考慮した新しいメタ言語が必要となりました。そこで開発されたものが「XML」です。
Extensible Markup Language) は,個別の目的に応じたマークアップ言語作成のため,汎用的に使うことができる仕様,および仕様により策定される言語の名称である。一般的にXML(エックスエムエル)と略称で呼ばれる。JISによる訳語は「拡張可能なマーク付け言語」。
XML の仕様は,World Wide Web Consortium (W3C) により策定・勧告されている。1998年2月に XML 1.0 が勧告された。2010年4月現在,XML 1.0 と XML 1.1 の2つのバージョンが勧告されている。XMLは現在,広く普及している技術である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
XHTML (エックスエイチティーエムエル, Extensible HyperText Markup Language)は,SGMLで定義されていたHTMLをXMLの文法で定義しなおしたマークアップ言語である。その仕様はHTMLと同じくW3Cによって勧告されている。
XMLを採用したため,MathMLやSVGなど他のXML文書を埋め込むことができるようになった。
XHTMLにもいろいろなバージョンが存在しますが,本講で「XHTML」と呼ぶ場合,「XHTML 1.0」を意味します。この「XHTML 1.0」は,HTML 4.01をXMLで再定義したものです。2000年にW3Cの勧告となり,2002年に改訂版が勧告されています。

というわけで,HTMLとXHTMLという2つの単語を長々と説明してきましたが,要するに「XHTML 1.0」を学習すれば,それは同時に「HTML 4.01」を学習することになります。また,将来導入されるであろう「HTML5」も,その基本部分は「XHTML 1.0」や「HTML 4.01」と同じようなものです。
また,最近流行の「電子書籍」に使用される「ePub」という書式も,その原型は「XHTML 1.1」になっています。

今回は,言葉ばかりでつまらない内容になってしまいましたが,次回は,実際に簡単なホームページを作ってみることにしましょう。

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