2010年12月31日金曜日

ホームページを作ろう - 演習(3)

演習(3) - サイトマップ(ラフ)の作成

コンテンツシート(ラフ)」で考えた内容について具体的なページとして展開した「サイトマップ(ラフ)」を作成します。

今回は、トップページ、サブトップページ(大學トップ)、詳細ページ(朱熹章句序から伝十章)までの各ページに展開する事にしました。

ここで考えるサイトマップは制作するページ、その関係(文書としての階層およびリンク)について図式化します。ただし、実際の制作では、レイアウトによってはリンクの関係や階層関係が変化すること考えられます。

では、実際のサイトマップ(ラフ)のサンプルを以下のURLから参照してください。

http://hitp.konjiki.jp/hpex/hpex.html#s3

2010年12月30日木曜日

ホームページを作ろう - 演習(2)

演習(2) - コンテンツシート(ラフ)の作成

サイト構築企画書」で設定したサイト概要に従って、大雑把(ラフ)なページごとの内容(コンテンツ)を考えます。このとき作成するドキュメントが「コンテンツシート(ラフ)」です。

今回は、トップページの内容として、
  • サイト見出し(古典を読もう)
  • サイト紹介文(考えられる場合は、サンプルのように内容を記述しておきます。)
  • 新着情報
  • 書籍目次
  • リンク集
を考えました。実際には、この段階で、ある程度ページレイアウトの構想も考えながら内容を考えています。

他のページも同様に考えていきます。

では、実際のコンテンツシートのサンプルを以下のURLから参照してください。

http://hitp.konjiki.jp/hpex/hpex.html#s2

ホームページを作ろう - 演習(1)

ホームページを作ろう - 演習(1)

スペシャル企画(1)では、XHTML と CSS の学習コンテンツを紹介しましたが、第2弾では、実際にサンプルのホームページを作成していきます。いわゆる、演習ですネ!!

タイトルは、

— ホームページを作ろう — 
ホームページ制作演習編 
— 個人ホームページの制作を例に —

まず、最初は、どのようなホームページを作成するのか、その概略を考えます。

そのとき作成される書類(ドキュメント)が「サイト構築企画書」です。

商用でクライアントから依頼されて作成する場合は、とても神経を使う部分でしょうが、今回は個人ホームページなので、気楽に考えてください。

サイト構築企画書において考える内容は、主に以下のような事項です。
サイト目標
ここでは、どんな情報を発信したいのか、その概略を考えます。

ターゲット
サイト目標を達成するためのユーザ層を考えます。ただし、インターネットは世界中からアクセスできます。つまり、想定したユーザ以外もアクセス可能だということは忘れないようにしましょう。

コンテンツ概要
ここでは、サイト目標を具現化するための、具体的なコンテンツ(発信情報)を考えます。

サイト概要
サイトの概要、すなわち、どのようなページ構成にするのか、その概略を考えます。

スケジュール
商用の場合には、納期が存在しますから、細かい作業ごとのスケジューリングを行う必要があります。ただし、今回は個人サイトですから、とくにスケジューリングは行いません。

費用
商用の場合では、制作費の明細あるいは概算を考えます。今回は個人サイトですが、実際には、新しくソフトウェアを購入しなければならない場合とか、画像等をネット上から購入したりする予定がある場合には、その費用について考えます。今回は、パソコンとインターネット環境はすでにあるものとして、それ以外はとにかく「無料」ということで話を進めていきます。
ドキュメントのサンプルは、HITP 文書ライブラリ Web版 を参照してください。

2010年12月28日火曜日

ホームページを作ろう - スペシャル企画(1)

ホームページを作ろう - スペシャル企画

『HITP 文書ライブラリ』のブログ版とWeb版連動、歳末・新春スペシャル企画です。

XHTMLとCSSをマスターして,ホームページを作ろう!!

ホームページの基礎(1. XHTML 編)目次

ホームページの基礎(2. CSS 編)目次

2010年12月27日月曜日

ホームページを作ろう - 1.19 画像を表示しよう

1.19 画像を表示しよう

Webページには,画像を表示することができます。これは普通にページを見ていれば分かることですが,まずは,その画像のファイル形式(ファイルフォーマット)と呼ばれる部分から説明します。

1.19.1 画像形式

Webページに画像を表示する場合,その画像形式が何でもいいというわけにはいきません。主に使用できる形式と,その特徴を以下に示します。
GIF(Graphics Interchange Format)形式
GIF形式は,最大256色までの色を扱うことのできる圧縮画像形式です。色数の少ないロゴ,リンクボタン,アイコン,イラストなど, 単色ベタ面を多く含む平坦な画像に向いています。逆に写真やスケッチなどの多くの色数を必要とする画像には不向きです。

GIFには,通常の画像以外に以下のような拡張された形式もあります。

透過GIF
特定色を透明化し,画像の背景を透過表示するGIF形式です。
アニメーションGIF
複数画像を1つのファイルに収録してアニメーション表示するGIF形式です。
インターレースGIF
画像ファイルの読み込み時に段階的に画像を表示するGIF形式です。

JPEG(Joint Photograph Experts Group)形式
JPEG形式は,最大1670万色まで扱うことができる圧縮画像形式です。このため,多くの色数を必要とする写真,グラデーションのように色調が連続して変化する画像に適しています。また,インターレースGIFに相当するものとしてプログレッシブJPEGがあります。

PNG(Portable Network Graphic)形式
GIFの代替フォーマットとして開発され,256階調や1677万色などが扱え,理論上最大280兆色まで対応しています。また,画像に付属するテキスト情報,パレット情報,αチャンネル,ガンマ値なども個別に記録できる形式です。

GIFとの差異は以下のようなものです。
  • PNGはアルファチャンネルを利用して透過GIF同様の表現が可能です。
  • GIFはアニメーションをサポートしていますが,PNGはサポートしていません。
  • インターレスGIFと同様にインターレスPNGが可能です。

1.19.2 img要素

XHTML(HTML)において画像を表現するためには,img要素を使用します。
<!ELEMENT img EMPTY>

<!ATTLIST img
%attrs;
src %URI; #REQUIRED
alt %Text; #REQUIRED
longdesc %URI; #IMPLIED
height %Length; #IMPLIED
width %Length; #IMPLIED
usemap %URI; #IMPLIED
ismap (ismap) #IMPLIED
>
imhg要素は,空要素であり,終了タグを記述しません。また,src属性とalt属性は必須属性であり,必ず記述しなければなりません。以下にimg要素で使用する主な属性について説明します。
src属性
表示させたい画像のURLを記述します。
alt属性
画像を表示できない場合の代替テキストを記述します。代替テキストが存在しない場合でも,この属性を省略することはできません。そうした場合には,空文字列を記述します。
alt = ""  空文字列の指定
height属性
画像の高さをピクセル単位で指定します。元画像と高さが異なる場合は,指定された値に拡大縮小されて表示されます。また,%指定(相対値)も可能ですが,100%の基準が元画像にならないブラウザも存在するので,その使用は避けた方が無難でしょう。

width属性
画像の幅をピクセル単位で指定します。元画像と幅が異なる場合は,指定された値に拡大縮小されて表示されます。また,%指定(相対値)も可能ですが,100%の基準が元画像にならないブラウザも存在するので,その使用は避けた方が無難でしょう。
height属性とwidth属性は任意指定が可能ですが,なるべく指定した方がブラウザへの負荷が軽くて済みます。また,すべての属性は引用符で囲むことも注意してください。最後に使用例を示します。
<img alt="HTML入門" src="htmlImage.jpg" width="640" height="100" />

2010年12月24日金曜日

古典を読もう - 論語(雍也第六)

古典を読もう - 論語(雍也第六)

論語(6)は、「雍也第六」です。



雍也第六

原 文

子曰。雍也可使南面。仲弓問子桑伯子。子曰。可也簡。仲弓曰。居敬而行簡。以臨其民。不亦可乎。居簡而行簡。無乃大簡乎。子曰。雍之言然。

哀公問。弟子孰爲好學。孔子對曰。有顏囘者。好學。不遷怒。不貳過。不幸短命死矣。今也則亡。未聞好學者也。

子華使於齊。冉子爲其母請粟。子曰。與之釜。請益。曰。與之庾。冉子與之粟五秉。子曰。赤之適齊也。乘肥馬。衣輕裘。吾聞之也。君子周急。不繼富。原思爲之宰。與之粟九百辭。子曰。毋。以與爾鄰里郷黨乎。

子謂仲弓曰。犁牛之子。騂且角。雖欲勿用。山川其舍諸。

子曰。囘也。其心三月不違仁。其餘則日月至焉而已矣。

季康子問。仲由可使從政也與。子曰。由也果。於從政乎何有。曰。賜也可使從政也與。曰。賜也達。於從政乎何有。曰。求也可使從政也與。曰。求也藝。於從政乎何有。

季氏使閔子騫爲費宰。閔子騫曰。善爲我辭焉。如有復我者。則吾必在汶上矣。

伯牛有疾。子問之。自牖執其手。曰。亡之。命矣夫。斯人也而有斯疾也。斯人也而有斯疾也。

子曰。賢哉囘也。一簞食。一瓢飮。在陋巷。人不堪其憂。囘也不改其樂。賢哉囘也。

冉求曰。非不說子之道。力不足也。子曰。力不足者。中道而廢。今女畫。

子謂子夏曰。女爲君子儒。無爲小人儒。

子游爲武城宰。子曰。女得人焉爾乎。曰。有澹臺滅明者。行不由徑。非公事。未嘗至於偃之室也。

子曰。孟之反不伐。奔而殿。將入門。策其馬曰。非敢後也。馬不進也。

子曰。不有祝鮀之佞。而有宋朝之美。難乎免於今之世矣。

子曰。誰能出不由戶。何莫由斯道也。

子曰。質勝文則野。文勝質則史。文質彬彬。然後君子。

子曰。人之生也直。罔之生也。幸而免。

子曰。知之者。不如好之者。好之者。不如樂之者。

子曰。中人以上。可以語上也。中人以下。不可以語上也。

樊遲問知。子曰。務民之義。敬鬼神而遠之。可謂知矣。問仁。曰。仁者先難而後獲。可謂仁矣。

子曰。知者樂水。仁者樂山。知者動。仁者靜。知者樂。仁者壽。

子曰。齊一變。至於魯。魯一變。至於道。

子曰。觚不觚。觚哉。觚哉。

宰我問曰。仁者雖告之曰井有仁焉。其從之也。子曰。何爲其然也。君子可逝也。不可陷也。可欺也。不可罔也。

子曰。君子博學於文。約之以禮。亦可以弗畔矣夫。

子見南子。子路不說。夫子矢之曰。予所否者。天厭之。天厭之。

子曰。中庸之爲德也。其至矣乎。民鮮久矣。

子貢曰。如有博施於民。而能濟衆。何如。可謂仁乎。子曰。何事於仁。必也聖乎。堯舜其猶病諸。夫仁者。己欲立而立人。己欲達而達人。能近取譬。可謂仁之方也已。

論語巻之三 終

読 み

雍也第六(ようや)

(し)(いわ)く。雍(よう)は南面(なんめん)せしむ可(べ)し。仲弓(ちゅうきゅう)、子桑伯子(しそうはくし)を問(と)う。子(し)(いわ)く。可(か)なり、簡(かん)なり。仲弓(ちゅうきゅう)(いわ)く。敬(けい)に居(い)て簡(かん)を行(おこな)い、以(もつ)て其(そ)の民(たみ)に臨(のぞ)む。亦(また)(か)ならずや。簡(かん)に居(い)て簡(かん)を行(おこな)う。乃(すなわ)ち大簡(たいかん)なる無(な)からんか。子(し)(いわ)く。雍(よう)の言(げん)(しか)り。

哀公(あいこう)(と)う。弟子(ていし)(た)れか学(がく)を好(この)むと為(な)す。孔子(こうし)(こた)えて曰(いわ)く。顏回(がんかい)なる者(もの)(あ)り。学(がく)を好(この)む。怒(いか)りを遷(うつ)さず。過(あやま)ちを弐(ふた)たびせず。不幸短命(ふこうたんめい)にして死(し)す。今(いま)は則(すなわ)ち亡(な)し。未(いま)だ学(がく)を好(この)む者(もの)を聞(き)かざるなり。

子華(しか)、斉(せい)に使(つか)いす。冉子(ぜんし)、其(そ)の母(はは)の為(ため)に粟(ぞく)を請(こ)う。子(し)(いわ)く。之(これ)に釜(ふ)を与(あた)えよ。益(えき)を請(こ)う。曰(いわ)く。之(これ)に庾(ゆ)を与(あた)えよ。冉子(ぜんし)、之(これ)に粟(ぞく)五秉(ごへい)を与(あた)う。子(し)(いわ)く。赤(せき)の斉(せい)に適(い)くや、肥馬(ひば)に乗(の)り、軽裘(けいきゅう)を衣(き)たり。吾(わ)れ之(これ)を聞(き)く。君子(くんし)(きゅう)を周(すく)いて富(と)めるに継(つ)かず。原思(げんし)(これ)が宰(さい)と為(な)る。之(これ)に粟(ぞく)九百(きゅうひゃく)を与(あた)う、辞(じ)す。子(し)(いわ)く。毋(なか)れ以(もつ)て爾(なんじ)が隣里(りんり)郷党(きょうとう)に与(あた)えんか。

(し)、仲弓(ちゅうきゅう)を謂(いつ)て曰(いわ)く。犁牛(りぎゅう)の子(こ)。騂(あか)くして且(か)つ角(つの)あらば、用(もち)うること勿(なか)らんと欲(ほつ)すと雖(いえ)ども、山川(さんせん)(そ)れ諸(これ)を舍(すて)んや。

(し)(いわ)く。回(かい)は其(そ)の心(こころ)三月(さんげつ)(じん)に違(たが)わず。其(そ)の余(よ)は則(すなわ)ち日(ひ)に月(つき)に至(いた)るのみ。

季康子(きこうし)(と)う。仲由(ちゅうゆう)(まつりごと)に従(したが)わしむ可(べ)きか。子(し)(いわ)く。由(ゆう)は果(か)なり。政(まつりごと)に従(したが)うに於(お)いて何(なに)か有(あ)らん。曰(いわ)く。賜(し)は政(まつりごと)に従(したが)わしむ可(べ)きか。曰(いわ)く。賜(し)は達(たつ)なり。政(まつりごと)に従(したが)うに於(お)いて何(なに)か有(あ)らん。曰(いわ)く。求(きゅう)は政(まつりごと)に従(したが)わしむ可(べ)きか。曰(いわ)く。求(きゅう)は芸(げい)なり。政(まつりごと)に従(したが)うに於(お)いて何(なに)か有(あ)らん。

季氏(きし)、閔子騫(びんしけん)を費(ひ)の宰(さい)と為(な)さしむ。閔子騫(びんしけん)(いわ)く。善(よ)く我(わが)(ため)に辞(じ)せよ。如(も)し我(われ)を復(ふく)する者(もの)(あ)らば、則(すなわ)ち吾(わ)れ必(かなら)ず汶(ぶん)の上(ほとり)に在(あ)らん。

伯牛(はくぎゅう)(やまい)(あ)り。子(し)(これ)を問(と)いて、窓(まど)より其(そ)の手(て)を執(と)りて曰(いわ)く。之(これ)を亡(うしな)わん命(めい)なるか。斯(こ)の人にして斯(こ)の疾(やまい)(あ)り。斯(こ)の人(ひと)にして斯(こ)の疾(やまい)(あ)り。

(し)(いわ)く。賢(けん)なるかな回(かい)。一簞(いつたん)の食(し)。一瓢(いつぴょう)の飲(いん)。陋巷(ろうこう)に在(あ)りて、人(ひと)は其(そ)の憂(うれ)いに堪(た)えず。回(かい)は其(そ)の楽(たの)しみを改(あらた)めず。賢(けん)なるかな回(かい)

冉求(ぜんきゅう)(いわ)く。子(し)の道(みち)を説(よろこ)ばざるに非(あら)ず。力(ちから)(た)らざるなり。子(し)(いわ)く。力(ちから)(た)らざる者(もの)、中道(ちゅうどう)にして廃(はい)す。今(いま)(なん)じ画(かぎ)れり。

(し)、子夏(しか)に謂(いつ)て曰(いわ)く。女(なん)じ君子(くんし)の儒(じゅ)と為(な)れ。小人(しょうじん)の儒(じゅ)と為(な)ること無(な)かれ。

子游(しゆう)、武城(ぶじょう)の宰(さい)と為(な)る。子(し)(いわ)く。女(なん)じ人(ひと)を得(え)たりや。曰(いわ)く。澹台滅明(たんだいめつめい)なる者(もの)(あ)り。行(ゆ)くに径(みち)に由(よ)らず、公事(こうじ)に非(あら)ざれば、未(いま)だ嘗(かつ)て偃(えん)の室(しつ)に至(いた)らざるなり。

(し)(いわ)く。孟之反(もうしはん)(ほこ)らず。奔(はし)りて殿(でん)し、将(まさ)に門(もん)に入(い)らんとす。其(そ)の馬(うま)に策(むち)うちて曰(いわ)く。敢(あえ)て後(おく)るるに非(あら)ず。馬(うま)(すす)まざればなり。

(し)(いわ)く。祝鮀(しゅくだ)の佞(ねい)(あ)りて、宋朝(そうちょう)の美(び)(び)らざれば、難(かた)いかな。今(いま)の世(よ)に免(まぬが)れんこと。

(し)(いわ)く。誰(たれ)か能(よ)く出(い)づるに戸(こ)に由(よ)らざらん。何(なん)ぞ斯(こ)の道(みち)に由(よ)ること莫(な)き。

(し)(いわ)く。質(しつ)、文(ぶん)に勝(まさ)るは則(すなわ)ち野(や)なり。文(ぶん)、質(しつ)に勝(まさ)るは則(すなわ)ち史(し)なり。文(ぶん)(しつ)彬彬(ひんびん)として、然(しか)して後(のち)君子(くんし)なり。

(し)(いわ)く。人(ひと)の生(せい)は直(ちょく)なり。之(これ)を罔(な)いて生(い)きるは、幸(さいわ)いにして免(まぬが)るるなり。

(し)(いわ)く。之(これ)を知(し)る者(もの)、之(これ)を好(この)む者(もの)に如(し)かず。之(これ)を好(この)む者(もの)は、之(これ)を楽(たの)しむ者(もの)に如(し)かず。

(し)(いわ)く。中人(ちゅうじん)以上(いじょう)は、以(もつ)て上(じょう)を語(つ)ぐる可(べ)し。中人(ちゅうじん)以下(いか)は、以(もつ)て上(じょう)を語(つ)ぐる可(べ)からざるなり。

樊遅(はんち)、知(ち)を問(と)う。子(し)(いわ)く。民(たみ)の義(ぎ)を務(つと)め、鬼神(きしん)を敬(けい)して之(これ)を遠(とお)ざける。知(ち)と謂(い)う可(べ)し。仁(じん)を問(と)う。曰(いわ)く。仁(じん)は難(かた)きを先(さき)んじて獲(う)るを後(あと)にす。仁(じん)と謂(い)う可(べ)し。

(し)(いわ)く。知者(ちしゃ)は水(みず)を楽(たの)しむ。仁者(じんしゃ)は山(やま)を楽(たの)しむ。知者(ちしゃ)は動(うご)き、仁者(じんしゃ)(しず)かなり。知者(ちしゃ)は楽(たの)しみ。仁者(じんしゃ)寿(いのち)ながし。

(し)(いわ)く。斉(せい)(ひと)たび変(へん)せば、魯(ろ)に至(いた)らん。魯(ろ)(ひと)たび変(へん)せば、道(みち)に至(いた)らん。

(し)(いわ)く。觚(こ)、觚(こ)ならず。觚(こ)ならんや。觚(こ)ならんや。

宰我(さいが)(と)うて曰(いわ)く。仁者(じんしゃ)(これ)に告(つ)げて井(せい)に仁(じん)(あ)りと曰(い)うと雖(いえ)ども、其(そ)れ之(これ)に従(したが)わんや。子(し)(いわ)く。何為(なんす)れぞ、其(そ)れ然(しか)らん。君子(くんし)は逝(ゆ)かしむ可(べ)きも、陷(おとし)いる可(べ)からず。欺(あざむ)く可(べ)きも罔(し)う可(べ)からず。

(し)(いわ)く。君子(くんし)は博(ひろ)く文(ぶん)を学(まな)び、之(これ)を約(やく)するに礼(れい)を以(もつ)てす。亦(また)(もつ)て畔(そむ)かざる可(べ)きか。

(し)、南子(なんし)を見(まみ)ゆ。子路(しろ)(よろこ)ばず。夫子(ふうし)(これ)を矢(ちこ)うて曰(いわ)く。予(よ)が否(ひ)とする所(ところ)の者(もの)は、天(てん)(これ)を厭(た)たん。天(てん)(これ)を厭(た)たん。

(し)(いわ)く。中庸(ちゅうよう)の徳(とく)たる、其(そ)れ至(いた)れるか。民(たみ)(すくな)きこと久(ひさ)し。

子貢(しこう)(いわ)く。如(も)し博(ひろ)く民(たみ)に施(ほどこ)して、能(よ)く衆(しゅう)を済(すく)うこと有(あ)らば、何如(いかん)。仁(じん)と謂(い)う可(べ)きや。子(し)(いわ)く。何(なん)ぞ仁(じん)を事(こと)とせんや。必(かなら)ずや聖(せい)か。堯舜(ぎょうしゅん)も其(そ)れ猶(なお)(これ)を病(や)めり。夫(そ)れ仁者(じんしゃ)は、己(おのれ)(た)つと欲(ほつ)して人(ひと)を立(た)つ。己(おのれ)(たつ)せんと欲(ほつ)して人(ひと)を達(たつ)す。能(よ)く近(ちか)く譬(たとえ)を取(と)る。仁(じん)の方(ほう)と謂(い)う可(べ)きのみ。

論語(ろんご)、巻(かん)の三(さん) 終(お)わり

2010年12月23日木曜日

GIMP を使ってフォトレタッチ - 4.2.3 レイヤーの複製

4.2.3 レイヤーの複製

ここでは,レイヤーの複製について説明します。

特定のレイヤーを複製(同じものを別レイヤーで作成)することができます。

  1. 「レイヤーダイアログ」から複製元レイヤーを選択します。

  2. 「レイヤーダイアログ」下方にある「複製アイコン」をクリックします。

  3. 複製元レイヤーの1つ上に複製された新しいレイヤーが追加されます。なお,複製元の「表示・非表示」の状態などもそのまま複製されます。

2010年12月22日水曜日

DD3種 - 1.3 磁気作用

1.3 磁気作用

このページでは,磁気作用について簡単に説明します。

1.3.1 電磁力


磁界中の導体に電流を流すと、その導体はある方向に力を受ける。この力を「電磁力」といい、磁界の方向、電流の流れる方向、力の方向の関係を表したものに「フレミングの左手の法則」がある。


1.3.2 起磁力



鉄心にコイルを N 回巻き、そのコイルに電流 I を流すと鉄心中に巻き数と電流に比例した磁束が発生する。これを起磁力といい、次式で表す。

起磁力 = NI

2010年12月21日火曜日

ホームページを作ろう - 1.18 汎用属性

1.18 汎用属性

属性の中には,多くの要素で共通に使用される属性があります。これらの属性を汎用属性と呼びます。まずは,これまでの要素のうち,body要素の内側に記述される要素のDTDを見てみましょう。

<!ELEMENT body %Block;>
<!ATTLIST body
%attrs;
onload %Script; #IMPLIED
onunload %Script; #IMPLIED
>

<!ELEMENT p %Inline;>
<!ATTLIST p %attrs;>

<!ELEMENT h1 %Inline;>
<!ATTLIST h1 %attrs;>

<!ELEMENT h2 %Inline;>
<!ATTLIST h2 %attrs;>

<!ELEMENT h3 %Inline;>
<!ATTLIST h3 %attrs;>

<!ELEMENT h4 %Inline;>
<!ATTLIST h4 %attrs;>

<!ELEMENT h5 %Inline;>
<!ATTLIST h5 %attrs;>

<!ELEMENT h6 %Inline;>
<!ATTLIST h6 %attrs;>

<!ELEMENT ul (li)+>
<!ATTLIST ul %attrs;>

<!ELEMENT ol (li)+>
<!ATTLIST ol %attrs;>

<!ELEMENT li %Flow;>
<!ATTLIST li %attrs;>

<!ELEMENT dl (dt|dd)+>
<!ATTLIST dl %attrs;>

<!ELEMENT dt %Inline;>
<!ATTLIST dt %attrs;>

<!ELEMENT dd %Flow;>
<!ATTLIST dd %attrs;>

<!ELEMENT address %Inline;>
<!ATTLIST address %attrs;>

<!ELEMENT hr EMPTY>
<!ATTLIST hr %attrs;>

<!ELEMENT pre %pre.content;>
<!ATTLIST pre
%attrs;
xml:space (preserve) #FIXED 'preserve'
>

<!ELEMENT blockquote %Block;>
<!ATTLIST blockquote
%attrs;
cite %URI; #IMPLIED
>

<!ELEMENT br EMPTY>
<!ATTLIST br %coreattrs;>

<!ELEMENT em %Inline;>
<!ATTLIST em %attrs;>

<!ELEMENT b %Inline;>
<!ATTLIST b %attrs;>

<!ELEMENT dfn %Inline;>
<!ATTLIST dfn %attrs;>

<!ELEMENT code %Inline;>
<!ATTLIST code %attrs;>

<!ELEMENT samp %Inline;>
<!ATTLIST samp %attrs;>

<!ELEMENT kbd %Inline;>
<!ATTLIST kbd %attrs;>

<!ELEMENT var %Inline;>
<!ATTLIST var %attrs;>

<!ELEMENT cite %Inline;>
<!ATTLIST cite %attrs;>

<!ELEMENT abbr %Inline;>
<!ATTLIST abbr %attrs;>

<!ELEMENT acronym %Inline;>
<!ATTLIST acronym %attrs;>

<!ELEMENT q %Inline;>
<!ATTLIST q
%attrs;
cite %URI; #IMPLIED
>

<!ELEMENT sub %Inline;>
<!ATTLIST sub %attrs;>

<!ELEMENT sup %Inline;>
<!ATTLIST sup %attrs;>

これらの各要素に共通している属性にパラメータ実体参照「%attrs;」があります。これを詳しく見てみると,

<!ENTITY % attrs "%coreattrs; %i18n; %events;">

と定義されています。これらのパラメータ実体参照で定義されている属性群は,それぞれ次のように呼ばれています。

  • %coreattrs; (コア属性
  • %i18n; (国際化属性
  • %events; (イベント属性

では,それぞれの属性について詳しく見ていきましょう。

1.18.1 コア属性

<!ENTITY % coreattrs
"id ID #IMPLIED
class CDATA #IMPLIED
style %StyleSheet; #IMPLIED
title %Text; #IMPLIED"
>

id属性
Webページ中で要素を一意に識別する名前を指定します。CSSやJavaScriptと合わせて使用されます。
class属性
クラス名を指定します。主にスタイルシートで定義されたスタイルのクラス名を指定する場合に使用されます。
style属性
要素に対するスタイル情報を記述します。通常,外部スタイルシートと呼ばれる手法を使用するので,この属性はあまり使用されません。
title属性
要素に対する補助情報を記述します。

1.18.2 国際化属性

<!ENTITY % i18n
"lang %LanguageCode; #IMPLIED
xml:lang %LanguageCode; #IMPLIED
dir (ltr|rtl) #IMPLIED"
>

lang属性
要素の基本言語情報を指定します。日本語の場合,「ja」を指定します。将来的には,廃止方向にある属性なので,あまり使用しません。
xml:lang属性
要素の基本言語情報を指定します。日本語の場合,「ja」を指定します。lang属性のXML文書用の属性です。基本言語情報を記述する必要がある場合,通常,こちらの属性を使用します。
dir属性
書字方向を指定します。左から右へ書く言語の場合は「ltr」,逆に右から左で各言語の場合は「rtl」を指定します。

1.18.3 イベント属性
要素に対するイベントを指定し,属性値に記述されたスクリプト(JavaScriptなど)を駆動します。

<!ENTITY % events
"onclick %Script; #IMPLIED
ondblclick %Script; #IMPLIED
onmousedown %Script; #IMPLIED
onmouseup %Script; #IMPLIED
onmouseover %Script; #IMPLIED
onmousemove %Script; #IMPLIED
onmouseout %Script; #IMPLIED
onkeypress %Script; #IMPLIED
onkeydown %Script; #IMPLIED
onkeyup %Script; #IMPLIED"
>

onclick属性
onclickイベントは,ポインティングデバイスのボタンが要素の上でクリックされた時点で発生するイベントです。
ondblclick属性
ondblclickイベントは,ポインティングデバイスのボタンが要素の上でダブルクリックされた時点で発生するイベントです。
onmousedown属性
onmousedownイベントは,ポインティングデバイスのボタンが要素の上で押し下げられる際に発生するイベントです。
onmouseup属性
onmouseupイベントは, ポインティングデバイスのボタンが要素の上で放される際に発生するイベントです。
onmouseover属性
onmouseoverイベントは,ポインティングデバイスが要素の上に移動してきた際に発生するイベントです。
onmousemove属性
onmousemoveイベントは,ポインティングデバイスが要素の上を移動する際に発生するイベントです。
onmouseout属性
onmouseoutイベントは,ポインティングデバイスが要素の上から離れていく際に発生するイベントです。
onkeypress属性
onkeypressイベントは,要素上で何かあるキーが押されて放された際に発生するイベントです。
onkeydown属性
onkeydownイベントは,要素上で何かあるキーが押し下げられる際に発生するイベントです。
onkeyup属性
onkeyupイベントは,要素上で何かあるキーが解放される際に発生するイベントです。

2010年12月20日月曜日

LaTeX2e 入門教室 - 2.5.7.3 ラベル付き箇条書き

2.5.7.3 ラベル付き箇条書き

ここでは,ラベル付き箇条書きについて説明します。

「ラベル付き箇条書き」には,「description環境」を使用します。その書式は,次のとおりです。
¥begin{itemize}
¥item[ラベル1] ラベル項目1
¥item[ラベル2] ラベル項目2
¥item[ラベル3] ラベル項目3



¥end{itemize}
このdescription環境を使って,例文の「2.1 文書クラス」の部分を記述したソースと表示結果は,つぎのようになります。
¥subsection{文書クラス}
LaTeX2e 文書の先頭は「¥textbf{documentclassコマンド}
から始まります。documentclassコマンドでは,使用する
¥textbf{文書クラス}」を指定します。

文書クラスは,文書の種類に応じた書式(クラス)の定義です。
基本となる文書クラスには,以下のようなものがあります。

¥begin{description}
¥item[¥textbf{article}] 章を含まないような,記事とか論文などの短い文書用
¥item[¥textbf{report}] 章を含むような,報告書などの比較的長い文書用
¥item[¥textbf{book}] 両面印刷を前提とした書籍などの文書用
¥end{description}


この表示結果のように「description環境」では,ラベルに続けて説明が出力されます。もし,ラベルの後に改行して,説明を次の行に出力したい場合には,次の2種類の方法のいずれかを使います。
  1. ¥mboxコマンドを使う方法。¥mboxコマンドは引数に指定した文字列を1文字として取り扱うためのコマンドですが,その引数を空文字列として,その後に改行コマンド「¥¥」を指定します。
    ¥item[ラベル] ¥mbox{}¥¥説明
  2. 空白文字を使う方法。通常は1文字の半角空白文字「¥ 」の後に改行コマンド「¥¥」を指定します。
    ¥item[ラベル] ¥ ¥¥説明
では,¥mboxコマンドを使用する方法で,先程のソースを変更したソースと表示結果は,つぎのようになります。
¥subsection{文書クラス}
LaTeX2e 文書の先頭は「¥textbf{documentclassコマンド}」から始まります。
documentclassコマンドでは,使用する「¥textbf{文書クラス}」を指定します。

文書クラスは,文書の種類に応じた書式(クラス)の定義です。
基本となる文書クラスには,以下のようなものがあります。

¥begin{description}
¥item[¥textbf{article}] ¥mbox{}¥¥章を含まないような,
記事とか論文などの短い文書用
¥item[¥textbf{report}] ¥mbox{}¥¥章を含むような,
報告書などの比較的長い文書用
¥item[¥textbf{book}] ¥mbox{}¥¥両面印刷を前提とした
書籍などの文書用
¥end{description}

2010年12月17日金曜日

古典を読もう - 論語(公冶長第五)

古典を読もう - 論語(公冶長第五)

論語(5)は、「公冶長第五」です。



公冶長第五

原 文

子謂公冶長可妻也。雖在縲絏之中。非其罪也。以其子妻之。子謂南容邦有道不廢。邦無道免於刑戮。以其兄之子妻之。

子謂子賤君子哉。若人。魯無君子者。斯焉取斯。

子貢問曰。賜也何如。子曰。女器也。曰。何器也。曰。瑚璉也。

或曰。雍也。仁而不佞。子曰。焉用佞禦人以口給屢憎於人。不知其仁。焉用佞。

子使漆雕開仕。對曰。吾斯之未能信。子說。

子曰。道不行。乘桴浮于海。從我者。其由與。子路聞之喜。子曰。由也好勇過我。無所取材。

孟武伯問。子路仁乎。子曰。不知也。又問。子曰。由也千乘之國。可使治其賦也。不知其仁也。求也何如。子曰。求也千室之邑百乘之家。可使爲之。宰也。不知其仁也。赤也何如。子曰。赤也束帶立於朝。可使與賓客言也。不知其仁也。

子謂子貢曰。女與囘也孰愈。對曰。賜也何敢望囘。囘也聞一以知十。賜也聞一知二。子曰。弗如也。吾與女弗如也。

宰予晝寢。子曰。朽木不可雕也。糞土之牆。不可杇也。於予與何誅。子曰。始吾於人也。聽其言。而信其行。今吾於人也。聽其言而觀其行於予與改是。

子曰。吾未見剛者。或對曰。申棖。子曰。棖也慾。焉得剛。

子貢曰。我不欲人之加諸我也。吾亦欲無加諸人。子曰。賜也。非爾。所及也。

子貢曰。夫子之文章。可得而聞也。夫子之言性與天道。不可得而聞也。

子路有聞。未之能行。唯恐有聞。

子貢問曰。孔文子何以謂之文也。子曰。敏而好學。不恥下問。是以謂之文也。

子謂子產。有君子之道四焉。其行己也恭。其事上也敬。其養民也惠。其使民也義。

子曰。晏平仲善與人交。久而敬之。

子曰。臧文仲居蔡。山節藻梲。何如其知也。

子張問曰。令尹子文。三仕爲令尹無喜色。三已之無慍色。舊令尹之政。必以告新令尹。何如。子曰。忠矣。曰。仁矣乎。曰。未知。焉得仁。崔子弑齊君。陳文子有馬十乘。棄而違之。至於他邦。則曰。猶吾大夫崔子也。違之。之一邦。則又曰。猶吾大夫崔子也。違之。何如。子曰。淸矣。曰。仁矣乎。曰。未知。焉得仁。

季文子三思而後行。子聞之曰。再斯可矣。

子曰。寗武子邦有道則知。邦無道則愚。其知可及也。其愚不可及也。

子在陳曰。歸與歸與。吾黨之小子狂簡。斐然成章。不知所以裁之。

子曰。伯夷叔齊。不念舊惡。怨是以希。

子曰。孰謂微生高直。或乞醯焉。乞諸其鄰而與之。

子曰。巧言令色。足恭。左丘明恥之。丘亦恥之。匿怨而友其人。左丘明恥之。丘亦恥之。

顏淵季路侍。子曰。盍各言爾志。子路曰。願車馬衣輕裘。與朋友共。敝之而無憾。顏淵曰。願無伐善。無施勞。子路曰。願聞子之志。子曰。老者安之。朋友信之少者懷之。

子曰。已矣乎。吾未見能見其過。而内自訟者也。

子曰。十室之邑。必有忠信如丘者焉。不如丘之好學也。

読 み

公冶長第五(こうやちょう)

(し)、公冶長(こうやちょう)を謂(い)う。妻(めあ)わす可(べ)きなり。縲絏(るいせん)の中(うち)に在(あ)りと雖(いえど)も其(そ)の罪(つみ)に非(あら)ざるなり。其(そ)の子(こ)を以(もつ)て之(これ)に妻(めあ)わす。子(し)、南容(なんよう)を謂(い)う。邦(くに)(みち)(あ)れば廃(す)てられず。邦(くに)(みち)(な)きも刑戮(けいりく)を免(まぬが)る。其(そ)の兄(あに)の子(こ)を以(もつ)て之(これ)に妻(めあ)わす。

(し)、子賤(しせん)を謂(い)う。君子(くんし)の若(ごと)き人(ひと)。魯(ろ)に君子(くんし)(な)くば、斯(こ)れ焉(いずく)んぞ斯(これ)を取(と)らん。
子貢(しこう)(と)うて曰(いわ)く、賜(し)や何如(いかん)。子(し)(いわ)く、女(なんじ)は器(き)なり。曰(いわ)く、何(なん)の器(き)ぞ。曰(いわ)く、瑚璉(これん)なり。

(ある)ひと曰(いわ)く、雍(よう)は仁(じん)にして佞(わい)ならず。子(し)(いわ)く、焉(いずく)んぞ佞(わい)を用いん。人(ひと)に禦(あた)るに口給(こうきゅう)を以(もつ)てせば、屢(しばしば)(ひと)に憎(にく)まる。其(そ)の仁(じん)を知(し)らず。焉(いずく)んぞ佞(わい)を用(もち)いん。

(し)、漆雕開(しっちょうかい)をして仕(つか)えしめんとす。対(こた)えて曰(いわ)く、吾(われ)(これ)を之(こ)れ未(いま)だ信(しん)ずるに能(あた)わず。子(し)(よろこ)ぶ。

(し)(いわ)く、道(みち)(おこな)われず。桴(いかだ)に乗(の)りて海(うみ)に浮(う)かばん。我(われ)に従(したが)う者(もの)は、其(そ)れ由(ゆう)か。子路(しろ)(こ)れを聞(き)き喜(よろこ)ぶ。子(し)(いわ)く、由(ゆう)や勇(ゆう)を好(この)むこと我(われ)に過(す)ぐ。取(と)り材(はか)る所(ところ)(な)し。

孟武伯(もうぶはく)(と)う。子路(しろ)(じん)なりや。子(し)(いわ)く、知(し)らざるなり。又(また)(と)う。子(し)(いわ)く。由(ゆう)は千乗(せんじょう)の国(くに)(そ)の賦(ふ)を治(おさ)めしむ可(べ)し。其(そ)の仁(じん)を知(し)らざるなり。求(きゅう)は何如(いかん)。子(し)(いわ)く。求(きゅう)は千室(せんしつ)の邑(ゆう)、百乗(ひゃくじょう)の家(いえ)、之(これ)が宰(さい)たらしむ可(べ)し。其(そ)の仁(じん)を知(し)らざるなり。赤(せき)は何如(いかん)。子(し)(いわ)く。赤(せき)は束帯(そくたい)して朝(ちょう)に立(た)ち、賓客(ひんかく)と言(い)はしむ可(べ)し。其(そ)の仁(じん)を知(し)らず。

(し)、子貢(しこう)に謂(い)って曰(いわ)く、女(なんじ)(かい)と孰(いず)れか愈(まさ)れる。対(こた)えて曰(いわ)く。賜(し)は何(なん)ぞ敢(あ)えて回(かい)を望(のぞ)まん。回(かい)は一(いち)を聞(き)きて以(もつ)て十(じゅう)を知(し)る。賜(し)は一(いち)を聞(き)きて二(に)を知(し)る。子(し)(いわ)く。如(し)かざるなり。吾(われ)(なんじ)が如(し)かざるを与(ゆ)るす。

宰予(さいよ)昼寝(ひるね)たり。子(し)(いわ)く。朽(く)ちたる木(き)は雕(え)る可(べ)からず。糞土(ふんど)の牆(しょう)は、杇(お)す可(べ)からず。予(よ)に於(お)いてか何(なん)ぞ誅(せ)めん。子(し)(いわ)く。始(はじ)め吾(われ)(ひと)に於(お)けるや、其(そ)の言(げん)を聴(き)きて、其(そ)の行(おこな)いを信(しん)ず。今(いま)(われ)(ひと)に於(お)けるや、其(そ)の言(げん)を聴(き)きて其(そ)の行(おこな)いを観(み)る。予(よ)に於(お)いてか是(これ)を改(あらた)めん。

(し)(いわ)く。吾(われ)(いま)だ剛者(ごうしゃ)を見(み)ず。或(ある)ひと対(こた)えて曰(いわ)く。申棖(しんとう)と。子(し)(いわ)く。棖(とう)は慾(よく)なり。焉(いずく)んぞ剛(ごう)なるを得(え)ん。

子貢(しこう)(いわ)く。我(われ)(ひと)の諸(これ)を我(われ)に加(くわ)えんことを欲(ほつ)せず。吾(われ)も亦(また)(これ)を人(ひと)に加(くわ)うること無(な)からんと欲(ほつ)す。子(し)(いわ)く。賜(し)や、爾(なんじ)が及(およ)ぶ所(ところ)に非(あら)ざるなり。

子貢(しこう)(いわ)く。夫子(ふうし)の文章(ぶんしょう)、得(え)て聞(き)く可(べ)し。夫子(ふうし)の性(せい)と天道(てんどう)とを言(い)うは、得(え)て聞(き)く可(べ)からず。

子路(しろ)(き)くこと有(あ)りて、未(いま)だ之(これ)を行(おこな)う能(あた)わず、唯(た)だ聞(き)くこと有(あ)らんことを恐(おそ)る。

子貢(しこう)(と)うて曰(いわ)く。孔文子(こうぶんし)(なに)(もつ)て之(これ)を文(ぶん)と謂(い)うや。子(し)(いわ)く。敏(びん)にして学(がく)を好(この)み、下問(かもん)を恥(はじ)ず。是(こ)れ以(もつ)て之(これ)を文(ぶん)と謂(い)うなり。

(し)、子産(しさん)を謂(い)う。君子(くんし)の道(みち)(よつ)つ有(あ)り。其(そ)の己(おのれ)を行(おこな)うや恭(きょう)なり。其(そ)の上(かみ)に事(つか)うるや敬(けい)なり。其(そ)の民(たみ)を養(やしな)うや恵(けい)なり。其(そ)の民(たみ)を使(つか)うや義(ぎ)なり。

(し)(いわ)く。晏平仲(あんぺいちゅう)(よ)く人(ひと)と交(まじ)わり、久(ひさ)しくして之(これ)を敬(けい)す。

(し)(いわ)く。臧文仲(ぞうぶんちゅう)(さい)を居(お)けり。節(せつ)に山(やま)して、梲(せつ)に藻(も)せり。何如(いかん)ぞ其(そ)れ知(ち)ならん。

子張(しちょう)(と)うて曰(いわ)く。令尹(れいいん)子文(しぶん)、三(み)たび仕(つか)えて令尹(れいいん)と為(な)るも喜色(きしょく)(な)し。三(み)たび之(これ)を已(や)めらるるも慍色(うんしょく)(な)し。旧令尹(きゅうれいいん)の政(まつりごと)は、必(かなら)ず以(もつ)て新令尹(しんれいいん)に告(つ)ぐ。何如(いかん)。子(し)(いわ)く。忠(ちゅう)なり。曰(いわ)く。仁(じん)なるか。曰(いわ)く。未(いま)だ知(し)らず。焉(いずく)んぞ仁(じん)なるを得(え)ん。崔子(さいし)、斉(せい)の君(きみ)を弑(しい)す。陳文子(ちんぶんし)、馬(うま)十乗(じゅうじょう)(あ)れども、棄(す)てて之(これ)を違(き)る。他邦(たほう)に至(いた)りて則(すなわ)ち曰(いわ)く、猶(な)お吾(わ)が大夫崔子(たいふさいし)のごとしか。之(これ)を違(き)る。一邦(いつぽう)に之(ゆ)きて、則(すなわ)ち又(また)(いわ)く。猶(な)お吾(わ)が大夫崔子(たいふさいし)のごとしか。之(これ)を違(き)る。何如(いかん)。子(し)(いわ)く。清(せい)なり。曰(いわ)く、仁(じん)なるか。曰(いわ)く。未(いま)だ知(し)らず。焉(いずく)んぞ仁(じん)なるを得(え)ん。

季文子(きぶんし)、三(み)たび思(おも)うて後(のち)に行(おこな)う。子(し)、之(これ)を聞(き)き曰(いわ)く。再(ふたた)びせば斯(こ)れ可(か)なり。

(し)(いわ)く。寗武子(ねいぶし)、邦(くに)に道(みち)(あ)れば則(すなわ)ち知(ち)なり。邦(くに)に道(みち)(な)ければ則(すなわ)ち愚(ぐ)なり。其(そ)の知(ち)は及(およ)ぶ可(べ)きも、其(そ)の愚(ぐ)には及(およ)ぶ可(べ)からず。

(し)、陳(ちん)に在(あ)りて曰(いわ)く。帰(かえ)らんか、帰(かえ)らんか。吾(わ)が党(とう)の小子(しょうし)、狂簡(きょうかん)にして斐然(ひぜん)として章(しょう)を成(な)す。之(これ)を栽(さい)する所以(ゆえん)を知(し)らず。

(し)(いわ)く。伯夷叔齊(はくいしゅくせい)、旧悪(きゅうあく)を念(おも)わず。怨(うらみ)(ここ)を以(もつ)て希(き)なり。

(し)(いわ)く。孰(た)れか微生高(びせいこう)を直(ちょく)なりと謂(い)う。或(ある)ひと醯(す)を乞(こ)う。諸(こ)れを其(そ)の隣(となり)に乞(こ)うて之(こ)れに与(あた)う。

(し)(いわ)く。巧言令色(こうげんれいしょく)、足恭(すうきょう)なるは、左丘明(さきゅうめい)(これ)を恥(は)ず。丘(きゅう)(また)(これ)を恥(は)ず。怨(うらみ)を匿(かく)して其(そ)の人(ひと)を友(とも)とするは、左丘明(さきゅうめい)(これ)を恥(は)ず。丘(きゅう)(また)(これ)を恥(は)ず。

顏淵(がんえん)季路(きろ)(じ)す。子(し)(いわ)く。各(おのおの)(なんじ)の志(こころざし)を言(い)うは盍(なん)ぞ。子路(しろ)(いわ)く。願(ねが)はくは車馬衣軽裘(しゃばいけいきゅう)を、朋友(ほうゆう)と共(とも)に、之(これ)を敝(やぶ)りて憾(うらみ)(な)し。顏淵(がんえん)(いわ)く。願(ねが)わくは善(ぜん)に伐(ほこ)ること無(な)けん。労(ろう)を施(おお)すこと無(な)し。子路(しろ)(いわ)く。願(ねが)わくは子(し)の志(こころざし)を聞(き)かん。子(し)(いわ)く。老者(ろうしゃ)(これ)に安(やす)んぜられ、朋友(ほうゆう)(これ)に信(しん)ぜられ、少者(しょうしゃ)(これ)に懐(なつか)われん。

(し)(いわ)く。已(や)みなん。吾(われ)(いま)だ能(よ)く其(そ)の過(あやま)ちを見(み)て内(うち)に自(みずか)ら訟(せ)むる者(もの)を見(み)ず。

(し)(いわ)く。十室(じつしつ)の邑(ゆう)、必(かなら)ず忠信(ちゅうしん)なること丘(きゅう)の如(ごと)き者(もの)(あ)らん。丘(きゅう)の学(がく)を好(この)むに如(し)かず。

2010年12月16日木曜日

GIMPを使ってフォトレタッチ - 4.2.2 レイヤーの表示・非表示

4.2.2 レイヤーの表示・非表示

特定のレイヤーを表示したり,非表示にしたりすることが以下の操作で可能です。

  1. 「レイヤーダイアログ」から「白地の紙」の「瞳アイコン」をクリックします。
  2. 「白地の紙」の「瞳アイコン」が消え,「白地の紙」のレイヤーが非表示になります。


「非表示」を逆に「表示」したい場合には,以下のように操作します。

  1. 「レイヤーダイアログ」から「白地の紙」の「瞳アイコン」の部分をクリックします。
  2. 「白地の紙」の「瞳アイコン」が表示され,「白地の紙」のレイヤーが表示になります。

要するに「瞳アイコン」でレイヤーの「表示・非表示」を切り替えるということです。

2010年12月15日水曜日

DD3種 - 1.2 静電作用とコンデンサ - 1.2.5 練習問題

1.2 静電作用とコンデンサ - 1.2.5 練習問題

H18年第1回
次の文章の[ ]内に、解答群の中から、最も適したものを選び、その番号を記せ。
静電容量が 3C ファラドのコンデンサに V ボルトの直流電圧を加えると、コンデンサに蓄えられる電荷の量 Q は、[ ] クーロンで表される。


解答






電荷量 Q は,以下の式で求められる。

Q = CV

このとき C が「3C」であるので,それを代入すると,

Q = 3CV

となり,答えは 3CV となります。

H18年第2回
次の文章の[ ]内に、解答群の中から、最も適したものを選び、その番号を記せ。
2 個の電荷 Q1、Q2 の間には、Q1 Q2 を結ぶ直線方向に力が働く。その大きさは、Q1 Q2 のそれぞれの電荷の量の積に比例し、Q1Q2 間の距離の[ ] 乗に反比例する。

(1) 1/2    (2) 1    (3) 2

解答






クーロンの法則より,

F=Q1Q2/4πεrr

静電力 F は,2つの電荷量の積に比例し,2つの電荷量間の距離の2乗に反比例する。

H20年第2回
次の文章の[ ]内に、解答群の中から、最も適したものを選び、その番号を記せ。
平行電極板で構成されているコンデンサの静電容量を大きくする方法の一つに、[ ] 方法がある。

  • (1) 電極板の面積を小さくする
  • (2) 電極板の間隔を大きくする
  • (3) 電極板間に誘電率の値が大きい物質を挿入する

解答






平行平板の静電容量 C[F] は、次式で表すことができるから,



静電容量を大きくするためには,
  1. 平板の間隔を狭くする(間隔 d に反比例)
  2. 平板の面積を大きくする(面積 s に比例)
  3. 平板間に誘電率の大きな誘電体を挿入する(誘電率 ε に比例)

の3つの方法がある。

H21年第1回
次の文章の[ ]内に、解答群の中から、最も適したものを選び、その番号を記せ。
静電容量の単位であるファラドと同一の単位は、[ ] である。

  • (1) ボルト/アンペア
  • (2) ジュール/クーロン
  • (3) クーロン/ボルト

解答






電荷量 Q は,以下の式で求められる。

Q[C] = C[F]・V[V]

これを静電容量 C を求める式に変形すると,

C[F] = Q[C] / V[V]

右辺の式の単位は,[C/V]となる。つまり答えはクーロン/ボルトとなる。

2010年12月14日火曜日

ホームページを作ろう - 1.17 属性リスト(DTD編)

1.17 属性リスト(DTD編)

これまでは要素を中心に勉強してきましたが,その中のいくつかの要素では属性を指定しています。例えばhtml要素では,xmlns属性,xml:lang属性,lang属性を指定しました。

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
xml:lang="ja" lang="ja">
この属性の記述方法をもう一度復習しておきましょう。属性は属性名属性値を等号で結び,属性値は必ず2重引用符(あるいは単一引用符)で囲んで記述します。また,複数の属性を記述する場合は,各属性を1つ以上の空白文字で区切って記述するようにします。
属性名="属性値"
実は,この属性に関するルールもDTDに定められています。例にhtml要素のDTDを抜粋してみましょう。
<!ENTITY % LanguageCode "NMTOKEN">

<!ENTITY % URI "CDATA">
<!ENTITY % i18n
"lang %LanguageCode; #IMPLIED
xml:lang %LanguageCode; #IMPLIED
dir (ltr|rtl) #IMPLIED"

>

<!ELEMENT html (head, body)>
<!ATTLIST html
%i18n;
id ID #IMPLIED
xmlns %URI; #FIXED 'http://www.w3.org/1999/xhtml'
>
このとき「%i18n;」の部分は,パラメータ実体参照なので要素の場合と同様に置換して考えると次のように書くことができます。
<!ATTLIST html
lang NMTOKEN #IMPLIED
xml:lang NMTOKEN #IMPLIED
dir (ltr|rtl) #IMPLIED
id ID #IMPLIED
xmlns CDATA #FIXED 'http://www.w3.org/1999/xhtml'
>
この<!ATTLIST・・・>の部分が属性に関するもので属性リスト宣言と呼びます。属性リスト宣言の一般形式は,次のようになります。
<!ATTLIST 要素名 属性名 属性型 デフォルト指定>
複数の属性を宣言する場合は,「属性名,属性型,デフォルト指定」の部分を空白文字で区切り列挙します。
要素名
属性リスト宣言の対象となる要素名を記述します。上記の場合,対象はhtml要素であることが分かります。
属性名
対象の要素に対して指定することができる属性名を記述します。つまり,ここに記述されていない属性名をXHTML(HTML)で記述することはできないので注意してください。上記の場合,html要素に指定できる属性名は,lang,xml:lang,dir,id,xmlnsであることが分かります。
属性型
属性のデータ型を指定します。指定できる主な属性型を以下に示します。
CDATA
文字列型であり,空白を含む様々な文字を記述することができます。上記の例では,xmlns属性が,この型になっています。
ID
1つのページ内で同じ値が出てこない,つまり一意に識別できる値を記述します。なお,第1文字目に数字を記述することはできないので注意してください。上記の例では,id属性が,この型になります。
NMTOKEN
空白を含まない文字列,いわゆる名前(単語)を記述するデータ型です。これらの属性の多くはコメントの役割で使用され,多くは,その書式の仕様が別に示されています。上記の例では,lang属性,xml:lang属性が,この型になります。ちなみに,このlang属性,xml:lang属性で使用する文字列の仕様は注釈で「RFC3066」のものを使用することが記述されています。
列挙型
列挙型は,属性値に指定すべき文字列を列挙したものです。上記の例では,dir属性が,この型になります。つまり属性値には「ltr」,「rtl」のいずれかを指定することになります。
デフォルト指定
デフォルト指定では,属性が任意のものか必須のものか,また任意である場合の既定値に関する情報を示しています。
#IMPLIED
#IMPLIEDが指定された属性は,その指定が任意であることを意味しています。つまり,必要に応じて記述したり,省略することができる属性を意味します。
#REQUIRED
#REQUIREDが指定された属性は,その指定が必須であることを意味している。つまり,その属性は必ず記述しなければならないことを意味します。
#FIXED
#FIXEDが指定された属性は,その指定は任意であるが,指定する場合には,後続する引用符で囲まれた文字列と属性値が一致しなければならないことを意味します。
文字列
2重引用符で囲まれた文字列が記述されている場合,その属性を省略した時の既定値が,その文字列で記述された値になることを意味します。
以上のことから,先に例として取り上げたhtml要素の属性の意味は次のようになります。
lang属性,xml:lang属性
省略可能。言語コード(RFC3066)を指定します。日本語の場合,「ja」を指定します。
dir
省略可能。書字方向(左から右へ書く,右から左へ書く)を指定します。日本語の場合,左から右へ書く言語なので,「ltr」を指定します。
id属性
省略可能。ページを識別する一意な文字列を指定します。
xmlns属性
省略可能。デフォルト名前空間の指定を行います。指定する場合,必ず「http://www.w3.org/1999/xhtml」でなければなりません。

2010年12月13日月曜日

LaTeX2e 入門教室 - 2.5.7.2 マーク付き箇条書き

2.5.7.2 マーク付き箇条書き

「マーク付き箇条書き」には,「itemize環境」を使用します。その書式は,次のとおりです。なお,デフォルトでは,マークに「●」が使用されますが,このマークの変更については,また,後で詳しく説明します。

¥begin{itemize}
¥item 箇条書き項目1
¥item 箇条書き項目2
¥item 箇条書き項目3



¥end{itemize}

このitemize環境を使って,例文の「1.5 タイプセット」の部分を記述したソースと表示結果は,つぎのようになります。

¥subsection{タイプセット}
まずは,適当なフォルダを作成して,そこにテスト用のファイルを
作成してみよう。
ここでは,「¥verb|C:¥work|」というフォルダを作成し,
そこに「test.tex」というファイルをメモ帳で作成します。
¥begin{enumerate}
¥item コマンドプロンプトを起動します。
¥item カレントディレクトリを「¥verb|C:¥work|」に変更します。
¥item コマンドラインから以下のコマンドを入力します。
¥item コンパイルが開始され,エラーがなければ,最後に以下のよ
うなメッセージが表示されます。
¥end{enumerate}

以上で,変換が終了しました。この結果,「¥verb|C:¥work|」フォルダ
には,以下のようなファイルが作成されます。
¥begin{itemize}
¥item test.tex
¥item test.aux
¥item test.dvi
¥item test.log
¥end{itemize}

2010年12月10日金曜日

古典を読もう - 論語(里仁第四)

古典を読もう - 論語(里仁第四)

論語(4)は、「里仁第四」です。



里仁第四

原 文

子曰。里仁爲美。擇不處仁。焉得知。

子曰。不仁者。不可以久處約。不可以長處樂。仁者安仁。知者利仁。

子曰。惟仁者能好人。能惡人。

子曰。苟志於仁矣。無惡也。

子曰。富與貴。是人之所欲也。不以其道得之。不處也。貧與賤。是人之所惡也。不以其道得之。不去也。君子去仁。惡乎成名。君子無終食之閒違仁。造次必於是。顚沛必於是。

子曰。我未見好仁者。惡不仁者。好仁者。無以尙之。惡不仁者。其爲仁矣。不使不仁者加乎其身。有能一日用其力於仁矣乎。我未見力不足者。蓋有之矣。我未之見也。

子曰。人之過也。各於其黨。觀過。斯知仁矣。

子曰。朝聞道。夕死可矣。

子曰。士志於道。而恥惡衣惡食者。未足與議也。

子曰。君子之於天下也。無適也。無莫也。義之與比。

子曰。君子懷德。小人懷土。君子懷刑。小人懷惠。

子曰。放於利而行。多怨。

子曰。能以禮讓爲國乎。何有。不能以禮讓爲國。如禮何。

子曰。不患無位。患所以立。不患莫己知。求爲可知也。

子曰。參乎。吾道一以貫之。曾子曰。唯。子出。門人問曰。何謂也。曾子曰。夫子之道。忠恕而已矣。

子曰。君子喩於義。小人喩於利。

子曰。見賢思齊焉。見不賢而内自省也。

子曰。事父母幾諫。見志不從。又敬不違。勞而不怨。

子曰。父母在。不遠遊。遊必有方。

子曰。三年無改於父之道。可謂孝矣。

子曰。父母之年。不可不知也。一則以喜。一則以懼。

子曰。古者言之不出。恥躳之不逮也。

子曰。以約失之者。鮮矣。

子曰。君子欲訥於言而敏於行。

子曰。德不孤。必有鄰。

子游曰。事君數。斯辱矣。朋友數。斯疏矣。

論語巻之二 終

読 み

里仁第四(りじん)

(し)(いわ)く。里(り)は仁(じん)を美(び)と為(な)す。択(えら)びて仁(じん)に処(お)らざれば、焉(いずく)んぞ知(し)るを得(え)ん。

(し)(いわ)く。不仁者(ふじんしゃ)は以(もつ)て久(ひさ)しく約(やく)に処(お)る可(べ)からず。以(もつ)て長(なが)く楽(たの)しみに処(お)る可(べ)からず。仁者(じんしゃ)は仁(じん)に安(やす)んじ、知者(ちしゃ)は仁(じん)を利(り)す。

(し)(いわ)く。惟(た)だ仁者(じんしゃ)は能(よ)く人(ひと)を好(この)み、能(よ)く人(ひと)を悪(にく)む。

(し)(いわ)く。苟(まこと)に仁(じん)に志(こころざ)せば悪(あ)しきこと無(な)し。

(し)(いわ)く。富(ふ)と貴(き)と、是(こ)れ人(ひと)の欲(ほつ)する所(ところ)なり。其(そ)の道(みち)を以(もつ)てせず之(これ)を得(え)れば処(お)らざるなり。貧(ひん)と賎(せん)と、是(こ)れ人(ひと)の悪(にく)む所(ところ)なり。其(そ)の道(みち)を以(もつ)てせず之(これ)を得(え)れば去(さ)らざるなり。君子(くんし)(じん)を去(さ)らば、悪(いづく)にか名(な)を成(な)さん。君子(くんし)は終食(しゅうしょく)の間(あいだ)も仁(じん)を違(たが)うこと無(な)し。造次(ぞうじ)にも是(ここ)に於(お)いてし、顛沛(てんぱい)にも必(かなら)ず是(ここ)に於(お)いてす。

(し)(いわ)く。我(われ)(いま)だ仁(じん)を好(この)む者(もの)、不仁(ふじん)を悪(にく)む者(もの)を見(み)ず。仁(じん)を好(この)む者(もの)は、以(もつ)て之(これ)に尙(くわ)うること無(な)く、不仁(ふじん)を悪(にく)む者(もの)は、其(そ)の仁(じん)を為(な)すや。不仁者(ふじんしゃ)をして其(そ)の身(み)に加(くわ)えしめず。能(よ)く一日(いちにち)も其(そ)の力(ちから)を仁(じん)に用(もち)いること有らんか。我(われ)(いま)だ力(ちから)(た)らざる者(もの)を見ず(み)。蓋(けだ)し之(これ)(あ)らん。我(われ)(いま)だ之(これ)を見(み)ざるなり。

(し)(いわ)く。人(ひと)の過(あやま)ちは、各(おのおの)(そ)の党(とう)に於(お)いてす。過(あやま)ちを観(み)て斯(ここ)に仁(じん)を知(し)る。

(し)(いわ)く。朝(あした)に道(みち)を聞(き)きて、夕(ゆう)べに死(し)すとも可(か)なり。

(し)(いわ)く。士(し)、道(みち)に志(こころざ)して、悪衣悪食(あくいあくしょく)を恥(は)づる者(もの)は未(いま)だ与(とも)に議(ぎ)するに足(た)らざるなり。

(し)(いわ)く。君子(くんし)の天下(てんか)に於(お)けるや、適(てき)も無(な)く、莫(ばく)も無(な)きなり。義(ぎ)と之(これ)(とも)に比(したが)う。

(し)(いわ)く。君子(くんし)は徳(とく)を懐(おも)い、小人(しょうじん)は土(ど)を懐(おも)う。君子(くんし)は刑(けい)を懐(おも)い、小人(しょうじん)は恵(めぐ)みを懐(おも)う。

(し)(いわ)く。利(り)に放(よ)りて行(おこな)うは怨(うら)み多(おお)し。

(し)(いわ)く。能(よ)く礼譲(れいじょう)を以(もつ)て国(くに)を為(おさ)めんか。何(なに)か有(あ)らん。能(よ)く礼譲(れいじょう)を以(もつ)て国(くに)を為(おさ)めずば、礼(れい)如何(いかん)せん。

(し)(いわ)く。位(くらい)(な)きを患(うれ)えず。立(た)つ所以(ゆえん)を患(うれ)う。己(おのれ)を知(し)ること莫(な)きを患(うれ)えず。知(し)らざる可(べ)きを為(な)すを求(もと)む。

(し)(いわ)く。参(しん)、吾(わ)が道(みち)(いち)(もつ)て之(これ)を貫(つらぬ)けり。曾子(そうし)(いわ)く。唯(い)と。子(し)(い)づ。門人(もんじん)(と)うて曰(いわ)く。何(なん)の謂(い)いぞや。曾子(そうし)(いわ)く。夫子(ふうし)の道(みち)は、忠恕(ちゅうじょ)のみ。

(し)(いわ)く。君子(くんし)は義(ぎ)に喩(さと)り、小人(しょうじん)は利(り)に喩(さと)る。

(し)(いわ)く。賢(けん)を見(み)て斉(ひと)しからんことを思(おも)い、不賢(ふけん)を見(み)ては内(うち)に自(みずか)ら省(かえり)みるなり。

(し)(いわ)く。父母(ふぼ)に事(つか)えては幾諫(きかん)す。志(こころざし)の従(したが)わざるを見(み)ては、又(また)(けい)して違(たが)わず。労(ろう)して怨(うら)まず。

(し)(いわ)く。父母(ふぼ)(い)ませば、遠(とお)く遊(あそ)ばず。遊(あそ)ぶこと必(かなら)ず方(ほう)(あ)り。

(し)(いわ)く。三年(さんねん)(ちち)の道(みち)を改(あらた)むること無(な)きを孝(こう)と謂(い)う可(べ)し。

(し)(いわ)く。父母(ふぼ)の年(とし)は、知(し)らざる可(べ)からず。一(いつ)は則(すなわ)ち以(もつ)て喜(よろこ)び。一(いつ)は則(すなわ)ち以(もつ)て懼(おそ)る。

(し)(いわ)く。古者(いにしえ)の言(げん)を之(これ)(いだ)さざるは、身(み)の逮(およ)ばざるを恥(は)じてなり。

(し)(いわ)く。約(やく)を以(もつ)て之(これ)を失(うしな)う者(もの)は鮮(すくな)し。

(し)(いわ)く。君子(くんし)は言(げん)に訥(とつ)にして行(おこな)いに敏(びん)ならんことを欲(ほつ)す。

(し)(いわ)く。徳(とく)(こ)ならず。必(かなら)ず隣(りん)(あ)り。

子游(しゆう)(いわ)く。君(きみ)に事(つか)うるに数(しばしば)すれば、斯(こ)れ辱(はずかし)めらる。朋友(ほうゆう)に数(しばしば)すれば、斯(こ)れ疏(うと)んぜらる。

論語(ろんご)(かん)の二(に) 終(お)わり

2010年12月9日木曜日

GIMPを使ってフォトレタッチ - 4.2.1 レイヤーの重なり

4.2.1 レイヤーの重なり

前述のレイヤーダイアログでは,「白地の紙」のレイヤーの上に「緑色の円」のレイヤーが重なり,その上に「黄色の円」のレイヤー,さらにその上に「赤色の円」のレイヤーが重なっています。

この重なりの順序は,変更することができます。例えば,「白地の紙」のレイヤーを「緑色の円」のレイヤーの上に重ねたい場合は,以下のように操作します。

  1. 「レイヤーダイアログ」から「白地の紙」のレイヤーを選択します。

  2. 「レイヤーダイアログ」下方の「↑」をクリックして,レイヤーの重なり順序を1つ上にします。

  3. 「白地の紙」のレイヤーが「緑色の円」のレイヤーの1つ上に移動します。それに伴い,緑色の円は白地の紙に隠されるので,全体の描画としては見えなくなります。(緑色の円は,見えないだけで消去された訳ではありません。)

        

この操作方法は,一例です。実際には,「緑色の円」のレイヤーを選択後,「↓」をクリックして,緑色の円のレイヤーを白地の紙のレイヤーの下に移動しても同じことができます。また,メニューバー—[レイヤー]—[重なり]を使用しても同じことができます。

さらに,レイヤーダイアログ上で,重なりを変更したいレイヤーを選択し,そのレイヤーをドラッグすることでも重なりの変更を行うことができます。

2010年12月8日水曜日

DD3種 - 1.2.4 コンデンサの並列接続

1.2.4 コンデンサの並列接続

コンデンサを並列接続した場合の静電容量の計算式です。


静電容量 C1[F]C2[F] の2つのコンデンサを並列に接続した場合の合成静電容量 C は次式で表される。

C = C1 + C2

2010年12月7日火曜日

ホームページを作ろう - 1.16 その他のブロックレベル要素

1.16 その他のブロックレベル要素

これまで学習してきたブロックレベル要素としては,段落要素(p要素),見出し要素(h1〜h6要素),リスト要素(ul要素,ol要素,dl要素)がありました。ここでは,それ以外の主なブロックレベル要素について学習します。

1.16.1 address要素

address要素は,著作者情報を意味する要素です。内側にはインライン要素のみを記述することができます。以下にaddress要素のDTDと使用例を示します。
<!ELEMENT address %Inline;>
<address>(C)Copyright 御隠居</address>

1.16.2 hr要素

hr要素は,水平区画線を意味する要素です。この要素は空要素となります。また,多くのブラウザでは水平線として描画されます。以下にhr要素のDTDと使用例を示します。
<!ELEMENT hr EMPTY>
<hr />
空要素では「/>」の前に空白を挿入することがありますが,DTDから見た場合,この空白は不用です。ただし,古いブラウザでは誤った解釈をする場合があるので,前方互換の観点から空白を挿入することが一般的です。

1.16.3 blockquote要素

blockquote要素は,ブロックレベルの引用文を意味する要素です。内側にはブロックレベル要素のみを記述することができます。以下にblockquote要素のDTDと使用例を示します。
<!ELEMENT blockquote %Block;>
<blockquote><p>引用文の記述</p></blockquote>

1.16.4 pre要素

pre要素は,整形済みテキスト(pretextformatted text)を意味する要素です。内側には一部の要素(img,object,big,small,sub,sup)を除いたインライン要素のみを記述することができます。

段落などでは,コード上での空白や改行が無視されますが,pre要素内の空白や改行は有効となり,その形式のまま表示します。以下にpre要素のDTDと使用例を示します。
<!ENTITY % special.pre "br | span | bdo | map">
<!ENTITY % fontstyle "tt | i | b | big | small ">
<!ENTITY % phrase "em | b | dfn | code | q |
samp | kbd | var | cite | abbr | acronym |
sub | sup ">

<!ENTITY % inline.forms "input | select | textarea | label | button">
<!ENTITY % misc.inline "ins | del | script">

<!-- pre uses %Inline excluding big, small, sup or sup -->
<!ENTITY % pre.content
"(#PCDATA | a | %fontstyle; | %phrase; | %special.pre; |
%misc.inline; | %inline.forms;)*">

<!ELEMENT pre %pre.content;>
<pre>Preformat1
Preformat2
Preformat3</pre>
このサンプルは次のように表示されます。(実際の表示はあなたが使用しているブラウザの表示になります。)この要素の特徴を把握するためには,pre要素をp要素に書き換えて比較すれば違いが明確になるでしょう。実際に試してみてください。

Preformat1
Preformat2
Preformat3

pre要素では,その内容にインライン要素が記述できますがが,インライン要素の中でimg,object,big,small,sub,supの各要素は,記述することができないので注意してください。