これまでのサンプルでは,文書クラスのみを指定していましたが,文書クラスには,スタイルを詳細に決めるクラスオプションを指定することができます。クラスオプション指定の書式は次のようになります。
\documentclass[オプション]{文書クラス}
指定できるオプションには,多くの種類がありますが,主なものを以下の掲載しておきます。また,複数のオプションを指定する場合には,各オプションをカンマ「,」で区切って指定します。
- 文字サイズのオプション
- [10pt、11pt、12pt]
- 本文のフォントサイズを指定します。デフォルトは,10ptになります。jsarticle と jsbook の場合は,9pt,10pt,11pt,12pt,14pt,17pt,21pt,25pt,30pt,36pt,43pt が指定可能です。
- 段組みのオプション
- [onecolumn、twocolumn]
- onecolumn の場合は1段組,twocolumn の場合は2段組になります。デフォルトは,onecolumn になります。
- 偶数・奇数ページのオプション
- [oneside、twoside]
- oneside の場合は,すべてのページが同じレイアウトで出力されます。twoside の場合は,両面印刷を考慮して,偶数ページと奇数ページで異なるレイアウトで出力されます。book,jbook,jsbook の各クラスでは twoside がデフォルトになり,その他の文書クラスでは oneside がデフォルトになります。
- ページタイトルのオプション
- [titlepage、notitlepage]
- titlepage の場合は,表紙を独立したページとして出力します。一方,notitlepage の場合は,表紙を独立したページにしません。book,jbook,jsbookクラスとreport,jreportクラスでは, titlepageがデフォルト,article,jarticle,jsarticleクラスでは notitlepage がデフォルトになります。
上記のオプション以外にも用紙サイズや用紙の向きを変更するオプションもありますが,これらを有効にするためには,コマンドラインからの変換処理が必要になり,若干複雑な操作になります。これらについては,もう少し,LaTeX2e での文書作成に慣れてから説明したいと思います。では,以下にオプションを指定した場合を例示しておきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿